人間力コラム

プレゼンテーションで好印象を与える方法    12. 3. 5

プレゼンテーションの評価は企画書を配布し、Power Pointで提案するという
本提案の場だけ一生懸命がんばってもだめです。
前回のコラムでもお話したように、その前段階での打合せやブリーフィングの
場から既にあなたのプレゼンの評価は始まっているからです。
そこで評価される重要なポイントは「印象」です。プレゼンテーションでは、
最終的に何を言ったかよりも、どういう印象を残したかが勝負になります。

それには、私の経験からも「メラビアンの法則」は侮れず、視覚効果や聴覚効果
は最も注意を払わなければならないポイントになります。
では視覚効果では、どの様なことを注意すればよいでしょうか。
それにはまず「清潔感」です。
個性的な視覚要素も重要ですが、清潔感は万人に好印象を与えることが出来ます。
視覚ポイントをチェックしてみましょう。
・頭髪(長髪であっても、オシャレで髪を立たせたりしない)
・ジャケット(紺・グレーを基本)
・シャツ(色柄は避け、襟や袖はアイロンの効いたもの)
・ボトム(スラックスの折り目があるもの)
・靴(ベルトと同系色にし、磨いておくことはもちろん、プレゼンでは紐靴がベター)
その他、小物や配布物の体裁なども含めると視覚的なポイントは多岐にわたります。

ここまで説明したのは有形のものですが、もう1つ無形の視覚ポイントがあります。
それは態度やジェスチャーといった「ボディランゲージ」です。
有形のものは、物を揃えることでそれは達成できますが、「ボディランゲージ」は
スキルですので、トレーニングや表現する上での意識がとても重要になります。

そもそも、ボディランゲージには3種類あり、自分の感情を身振り手振りで表現する
「表像」といわれるもの。そして形状や量、数字を示す「例示的動作」、
そしてプレゼンにはふさわしくない動作として髪をかきあげたり貧乏ゆすりをしたり
などの癖を指す「身体意的操作」というものがあります。
こうして分類して考えると、どの様な場面でどういう動作をすればよいかのイメージが
つくと思います。
自分が分かっていることでも、あえて身振り手振りで表すことで感情が伝わりやすく
なったり、イメージがつかみやすくなるわけです。

こうした視覚的効果をより相手に対して印象付けるための方法として「アイコンタクト」があります。
どんなに清潔感のある格好をしても、伝える気持ちをボディランゲージで表しても、
相手に対してアイコンタクトが取れていないと、それは伝わりません。
このアイコンタクトの仕方にもプレゼン用のちょっとしたコツがあり、やたらと相手を
見ていればいいものでもないのです。
次回はその、プレゼンに効く「アイコンタクト」の仕方を解説します。